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介護と建築のプロが考えた生活リハビリ住宅(4)安全で、健常者も足を伸ばせるお風呂 [片手で使う道具・住宅改修]

 建築家である吉眞孝司さんのお書きになった後半部分の2回目です。


 

前回同様、小松邸が実例として登場します。依頼主の小松さんは、長い間老人介護に携わってきた方で特養の施設長をされています。 その経験をもとにしているのでしょう。きわめて実務的で参考にできることが多いと感じます。


 

 



介護と建築のプロが考えた「生活リハビリ」住宅―バリアフリーは間違っている

介護と建築のプロが考えた「生活リハビリ」住宅―バリアフリーは間違っている

  • 作者: 三好 春樹
  • 出版社/メーカー: 雲母書房
  • 発売日: 2005/05/01
  • メディア: 単行本


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 安全で、健常者も足を伸ばせるお風呂


 

三好さんが奨励する風呂はあまりにも小さくて質素な浴槽だったので、それにも驚きました。 しかしとても安定性はよくゾロリと滑ることもないので障害者のいる家ではとても使い勝手が良いと思います。


狭いお式と風呂で溺れることはない。 せいぜい心臓麻痺になるぐらいで、水を飲んで死ぬことはありえないのです。


浴槽に入るためのポータブルの電動吊り上げ装置がありますが、これは結構事故があってお勧めできません。

 

三好さんに教わったのは、将来体のどちら側に麻痺が来ても浴槽に入れるようにその両サイドに触れるエプロン 作り付けにするということです まずは浴槽そのものではなくその外に入浴のための工夫をするのです。



エプロンとは浴槽の天端(浴槽の縁の高さ)と同じ高さで腰掛けるスペースのことです。 全く同じ高さにすると エプロンから浴槽にお湯が逆流するのでそれを防ぐために一段低くします。

 


この浴槽には画期的なアイデアがあります 三好さんが勧めるタイプの浴槽は、普通のおっさんが手で握れるように5〜6 CM は望ましいということになっていますが、これはもう一歩進めてこっちの断面を半円にしてあります(中央の図、円で囲んだ部分)


この形状だと必要な場合は指先まで力を入れて握ることができる。

エプロンを一段下げることで逆流防止にもなっていますが、手で縁を握れるようにスペースを取る意味もあります。

 

但し健常者も小さい浴槽で満足できるかと言うと、やっぱり足を伸ばしたいと思うでしょう。 そこで小松さん(元特養施設長の施主)に アドバイスを頂き、大きめの浴槽の中に間仕切りを入れて、調整できるようにしました。

 

 

それじゃ~また

 


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片手だけで、ズボンのベルトを締める [片手で使う道具・住宅改修]

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片手の場合、トイレに入って一番困るのがベルトを締めることです。


片手だけで、ベルトをバックルに通すのは、ものすごく難しいのです。私これ長らく悩んでいました。そこでこんな物考えました。


紙を挟むクリップをカラビナ(アルミ製ナスカン)に通したものです。何も100均で買ってきた物です。


ベルト用のバックルに、カラビナ(アルミ製ナスカン)を取り付け、クリップでズボンに留めます。


これでバックルが、下に垂れることなく固定されて、ベルト通しが、本当に楽になりました。

 

お困りの方おられましたら是非試して見てください。

 

なお、クリップやカラビナの大きさは自分に合ったものをお探しください。それでも留めにくい場合は、両者をひもで結んで長さ調整して試してください。

 

 

それじゃ~また

 

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介護と建築のプロが考えた生活リハビリ住宅(3)2階はあきらめる。和室を車椅子の高さに。 [片手で使う道具・住宅改修]

 今回から、建築家である吉眞孝司さんのお書きになった後半部分を何回かに分けて紹介いたします。


 

ここで、小松邸が実例として登場します。依頼主の小松さんは、長い間老人介護に携わってきた方で特養の施設長をされています。 その経験をもとにしているのでしょう。きわめて実務的で参考にできることが多いと感じます。


 

 



介護と建築のプロが考えた「生活リハビリ」住宅―バリアフリーは間違っている

介護と建築のプロが考えた「生活リハビリ」住宅―バリアフリーは間違っている

  • 作者: 三好 春樹
  • 出版社/メーカー: 雲母書房
  • 発売日: 2005/05/01
  • メディア: 単行本


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障害を持ったら、2階はあきらめる 


階段の壁にレールがついていてその上を昇降するというものがありますが、危なくてとても勧められません。

 

あれはスキー場のリフトと同じで腰掛けるようにしかなっていない構造で、支えてもらっても不安定です。 スキーをするような人は健常で、力もあって、両手両足が使えます。またリフトは正面を向いて上昇するので強くはないでしょう。 家にいて機械の力を必要とされる人は大抵バランスを取るだけでも大変です。足が宙ぶらりんで届かない、しかも片マヒだったらどうすればいいのでしょうか。

 

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和室を車椅子の高さにする


依頼主のの小松さんは長い間老人介護に携わってきたその経験をもとにしているのでしょうか、和室はかなり高くしてくださいという要望がありました。 バリアフリーの逆です。


俺の車椅子の高さに上げろと、 車椅子のシートの高さ(40センチ)があれば、障害を持った時に、 敷居に寄って行って、車椅子から畳に寝っ転がることができる、ということなんです。 ゴロンと横になれたらいざり歩行で移動すればいいからです。 そんなことは今までの建築の考えにはなくて思いもよらないものでした。

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【上記の写真は、「かんぽの宿」のバリアフリー対応客室です】


※いざり動作・歩行

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和室の高さを 車椅子の高さに してあるという部屋を、 旅行した時に 障害者用の部屋を予約し経験しましたが、非常に便利なものです。和室で 立ち上がりは目線が高くなりますので多少恐怖感がありますが 、いざり動作で這っての移動するには全く問題ありません。下の床に降りるときが、非常に楽なのです。

 

それじゃ~続きはまた

 


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介護と建築のプロが考えた生活リハビリ住宅(2)トイレ [片手で使う道具・住宅改修]

 


三好春樹先生と、和風建築の会社を経営されている 吉眞孝司氏との共著


 


『バリアフリーは間違っている


「介護と建築のプロが考えた生活リハビリ住宅」


 


の2回目は、障害者となって、真っ先に頭を悩ます「トイレ」を取り上げます。三好先生がお書きになっている部分です。


 


 



介護と建築のプロが考えた「生活リハビリ」住宅―バリアフリーは間違っている

介護と建築のプロが考えた「生活リハビリ」住宅―バリアフリーは間違っている

  • 作者: 三好 春樹
  • 出版社/メーカー: 雲母書房
  • 発売日: 2005/05/01
  • メディア: 単行本




■トイレ



トイレではやはり便器の向きが大事です。


扉を開けてまっすぐ入った時に、一般に便器は図 A のように右側が背中で 左側が前になっています 180度回転しなければ座れないタイプに作られているものが大半です。


配管を壁の奥、大抵は家の外の方から回すのが常識になってるから、どうしてもそのようになってしまうのです。その上狭いと、介助者も入りようがないし、180°回転するのは手すりがあったとしてまず難しいでしょう。


 

それで私たちが 進めているのは、スペースが少し必要になりますが、逆に B のような位置関係 にする便所です。


右マヒの場、廊下から奥の方を向いて入って正面に手すりが付けてあれば 点線のように横移動ができます。もしスペースがあれば両方から入れるでしょう 真ん中あたりにカーテンがついていれば、だれかがあけても見られないので理想的です。


 

普通の家だとそうはいかないので、もし改造するのであれば狭いトイレでもCのようにすれば90°の回転で済みます。 さらに車椅子の肘当てが外せるタイプのものにすれば、相当重症の人でもほんの少しの介助で、楽にトイレが使えるようになります。


C のように設計するのは大掛かりな工事でも何でもないはずです。 施設は比較的スペースがあるわけですからトイレぐらいこの程度の工夫はしてもらいたいと思います。





介護保険ができ一般の人も介護や自分の親について考える機会がずいぶん増えてきた。しかし 老いや介護の実態を知らない人のやることにはピント外れなことが多く、若くして自立している自分を基準にする自己中心性に気づかない。


 


最も呆けている人が、落ち着くような施設を作るべきなのだ。 そうすれば完全個室になんかなるはずない。 だって深く呆けた人は、個室によるプライバシーなんかより、襖や障子で区切られたくらいの空間と人間関係の距離で落ち着くのだから。





障害があっても入れるということがなかなか世の中の人にはわかってもらえないんですけど 段差がないのはバリアフリーじゃないんです


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トイレまで行けなくなった場合、こんな方法もあります。


 


 


ベッドサイド水洗トイレ


 


それじゃ~続きはまた


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介護と建築のプロが考えた生活リハビリ住宅(1)風呂、スロープ、生活習慣 [片手で使う道具・住宅改修]

 

今回から 三好春樹先生と、和風建築の会社を経営されている 吉眞孝司氏との共著

 

『バリアフリーは間違っている

「介護と建築のプロが考えた生活リハビリ住宅」』

を何回かに分けてご紹介します。

 

介護と建築のプロが考えた「生活リハビリ」住宅―バリアフリーは間違っている

介護と建築のプロが考えた「生活リハビリ」住宅―バリアフリーは間違っている

  • 作者: 三好 春樹
  • 出版社/メーカー: 雲母書房
  • 発売日: 2005/05/01
  • メディア: 単行本

まず三好先生がお書きになっている前半部分です。


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■ 自立した個人を良いものとした市民的理念、 バリアフリーという画一的理屈ではなく、老いが求めるのは〈生活〉である。老人たちが続けてきた生活習慣だ。


老いをを内包した家づくりとは、何か特別なことではなく日本の文化が反映するような生活的な家づくりである。



■ お風呂

【施設にある「家庭用湯船」】


バリアをなくすため浴槽の縁を床と同じ高さにする というのが「落とし込み型」「完全埋め込み型」です。ですが、洗い場で床にしゃがんで出る時はまた床から立ち上がるという動作をします。障害のない老人でもこれは大変な作業です。

 

和式の小さな浴槽、縁が40 CM の高さになるようにして、座って出入りするのが一番安全だ。段差がないのが、バリアフリーじゃないんです。


そして広い浴槽ですと、足が浮いて頭が沈みますが、狭い浴槽だとその心配がない。




■スロープは最悪


スロープというのは人を乗せて自分で車椅子を押してみればわかりますが 若い人でも息が切れてしまうと大変なんです。 ましてや老老介護の場合、途中で力尽きてしまい二人で一緒に事故を起こすのです


最低1/12の勾配、理想的には1/20だとか言いますが、1/20ということは50 cm の段差を上がるにしても10 m 必要です。そんな空間がを日本の家屋敷でとるのが難しい。

取れたとしても、おばあさんが車椅子に乗ってバックして降りるというのもうアクロバットに近くなって危険極まりないものです。

 


■介護の原則としての「環境を変えるな」「生活習慣を変えるな」

 

介護が大変だからというのでバリアフリーとか介護対応型とか高齢者用住宅というような何か一つの理想があってそれに近づけていくという思考方法でなく、これまでのやり方をいかに継続するか、まずそのことを考えるべきだ。

都合は色々あるにしても、これまでの自分と、体が不自由になったら自分は、継続しているんだという気がすることが、痴呆にならないためにも大切なのだ。

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それじゃ~続きはまた


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