Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

攻撃しようと虎視眈々と狙っているが・・。 [おらが脳卒中BL村]


plt1609300041-n2.jpg


他人を批判する言葉が


自分を批判する言葉となっている


こんなことに気づかない


強気な言葉の


愚かしさ




nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

フツーに死ぬことを教わる 佐野洋子 [男(片麻痺障害者)のための老い方講座]

i20180209001mages.jpg

 

「フツーに死ぬ」佐野洋子


自宅で飼っていた猫のフネが「がん」で余命1週間と宣告されます。佐野さんは高価なな缶詰のえさを与えます。

神も仏もありませぬ (ちくま文庫)

神も仏もありませぬ (ちくま文庫)

  • 作者: 佐野 洋子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/11/10
  • メディア: 文庫

-----------


小さなスプーンひとさじを取り分けてフネの鼻先に持って行った。匂いを嗅いで、フネは人さじ食べた。私は勇んでもうひとさじを入れた。フネは口を閉じたまま私の目を見た。

 

「ねえ食べな」と私は言ったフネは私の目を見ながら舌を出して白身を一回だけ舐めた。私の声に一生懸命応えようとしている「お前こんないい子だったのか、知らんかった」がんだ、がんだと大騒ぎしないでただじっと静かにしている。なんとえらいものだろう。時々そっと目を開くと遠く孤独な目をして、またそっと目を閉じる。静かな諦念がその目にあった。


一週間私はドキドキハラハラ浮ついていたのに、フネは部屋の隅でただただ静かに同じ姿勢でかすかに腹を波打たせているだけだった。見るたびに偉いな人間はダメだなぁと感心した。


2週間過ぎると風呂場のタイルにうずくまるようになった。熱があって冷たいところに行きたいのか暗いところで邪魔されたくないのか。


ちょうど一か月経ったフネは部屋の隅にいたクエッと変な声がした。振り返ると少し足を動かしている。びっくりした死んだかと思ったよ。2秒も経たないうちにまたクエッと声がしてフネは死んだ。全然びっくりしなかった。


私はフネを見るたびに人間ががんになる動転ぶりと比べた。この小さな生き物の、生き物の宿命である死をそのまま受け入れている目にひるんだ。

その静寂の前に恥じた。私がフネだったらわめいてうめいててその苦痛を呪うに違いなかった。

私はフネのように死にたいと思った。


人間は月まで出かけることができてもフネのようには死ねない。フネはフツーに死んだ。


太古の昔人はもしかしたらフネの様に、フネのような目をして、フツーに死んだのかもしれない 。

 

 

それじゃ~また

 

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康