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(12)脳卒中後うつ病の治療-心理的アプローチ-1 [脳血管性うつ病]

二、心理的アプローチ

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■心理的アプローチ

 

次に心理的アプローチについてお話しします。重症身体疾患、特に生命の危機を伴う疾患の完治は難しく、障害が残り社会生活上の変化を余儀なくされる疾患に罹患するということは、それまでの身体的健康やそれによって支えられていた自信を失います。

 

さらに社会的立場や家庭での役割に変化が生じ、このような変化は患者さんにとって重大な喪失体験となります。

 

脳卒中の程度によって身体機能の低下が生じることで、今まで当然の様に行えていた日常生活動作が行えず、他者の手助けを必要とする状態は患者さんの自尊感情を著しく低下させます。

 

心理過程は、脳血管障害に限らず多くの身体疾患に伴う心理的問題の対応を考える際、念頭に入れておかなくてはいけない重要なテーマです。

心理的アプローチは以下の4点にポイントを当てて進めていきます。

 

 01-01P_20170810_092548.jpg

まず1つ目は「支持的心理療法」です。

 

まずは支持的な姿勢で 、患者さんに対応していく心理的な心理療法です。

最も重要なことは、患者さんの苦痛や困惑をよく理解することです。患者さんの気持ちに関心を寄せ、疾患が患者さんの心理や生活に与えた影響について、患者さんが抱えている感情の表出を促し、それらを支持的に、共感的に聴くことが大切です。

 

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2つ目は「心理的教育」です。

 

心理的教育アプローチは目的は、疾患や治療に関する正しい医学的知識情報を提供することと、不確実な知識や理解から生じた誤解や思い込みを訂正し、誤解から気にしている不安や心配を軽減することです。

 

患者さんに正しい医学的知識を提供することは、患者さんが自分の病気を受け入れる手助けとなり、誤解による無用な不安を軽減させる働きがあります。

 

特に高齢の身体疾患患者さんは心理士から心理的援助を受けること自体に抵抗があり、心が弱いと判断されたくない、周りの人にカウンセリングを受けていることが知られたら恥ずかしいなど、様々な誤解や偏見を持っている場合があります。ゆっくり話を聞きながら誤解を訂正し安心して心理的援助を受けてもらうことが大切です。

 

また心理教育のなかで脳血管障害の危険因子に関する情報を提供し再発予防のための生活指導を行うことも重要です。

 

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それじゃ~また。


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(11)脳卒中後うつ病の治療 薬物治療 [脳血管性うつ病]

いよいよ、「脳血管性うつ病治療」についての話しです


 


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脳血管性うつ病の治療は大きく分けて3つの方法があります。


 


1.薬物治療


2.心理的アプローチ


3.脳血管障害の再発予防


 


1.薬物治療


 


まず薬物療法としては、抗うつ薬が第一選択になります。特に選択的セロトニン再取り込み阻害薬SSRI は、2004年以降の脳卒中治療ガイドラインでも脳卒中後うつ病に対して投与が推奨されています。


 


脳血管性うつ病に対する抗うつ薬による薬物療法は副作用の出現や患者さんの合併症併用薬を加味して適切な薬剤を選択することが望まれます。


  


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次回は、心理的アプローチについてお話します。


 


 


それじゃ~また。


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脳卒中後うつ病(10) 治療の意義 [脳血管性うつ病]

4.脳卒中後うつ病の治療

 

■脳卒中後うつ病の治療を行っていく意義

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まずは脳卒中後うつ病の治療を行っていく意義についてお話しします。

 

脳卒中後うつ病は、20~60%と高頻度にうつ状態が出現するにもかかわらず、大病したのだから仕方がない、麻痺が残り日常生活が困難だから気分が落ち込むのは当然だ、と患者さん本人もご家族や医療者でさえ見過ごしている場合があります。

 

しかし脳卒中後うつ病は、精神的にとても辛い状態になります。

さらに、様々な面に悪影響を及ぼしているため早期の対応が必要になります。

 

第一 機能回復への影響

 

脳卒中後は機能回復のための早期のリハビリテーションが必要です。しかし、うつ状態の患者さんはリハビリテーションに対する意欲が低下し、認知機能も低下しているため身体機能の回復に対して負の作用があると言われています。

 

脳卒中後うつ病になった患者さんのグループと、うつ病にならなかった患者さんのグループとの機能回復の程度を2年間追跡調査した結果、うつ病患者さんのグループは有意に機能回復の程度が悪かったという報告があります。

 

第二 生活の質(QOL )への影響

 

特に慢性期の脳卒中患者さんの QOL の改善に最も大きく関与する要因がうつ状態であると言われています。

 

第三 生命予後への影響

 

脳卒中後のうつ病は生命予後にまで関連しているという研究報告があります。脳卒中後うつ病は、脳卒中後うつ状態を認めない脳卒中患者さんと比較し死亡率が高いことが示されています。脳卒中後うつ病が、長期生存にも関連することは注目すべきことです。

 

このように脳卒中後のうつ病は、精神的に辛いだけでなく様々な面に悪影響があり早期の対応が必要です。

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私がリハビリ意欲を失くしたのは視床痛でした。これは本当につらい。視床出血で激しい疼痛に悩まされる方も多いと思います。これには有効な治療がない現状で、うつに近い症状も出てきます。是非この治療法が発見されることを心から願います。

 

次回から、いよいよ薬物治療など脳卒中後うつ病の治療についてお話していきます。 

 

それじゃ~また

 


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脳血管性うつ病について(9)遂行機能の評価-2 [脳血管性うつ病]

脳血管性うつ病について(9)遂行機能の評価-2


  


ストループ検査 part 3


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ストループ検査 part 3では、このように漢字の意味とは別の色に塗られた感じが提示されます。漢字を読まずに色を答えていく検査です。つまり赤いと書いてありますが青色で書かれた漢字を赤とは読まずに色である青と答えてもらう検査です。赤と読んでしまいそうになるのを抑えて色を選んでいく作業は予想以上に大変です。


 


■流暢性検査


流暢性検査は一定時間内に決められた頭文字やカテゴリーに含まれるをできるだけ多くあげてもらう検査です。例えば「か」で始まる単語を一定時間内にたくさんあげてもらう検査です。


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■遂行機能障害症候群の行動評価法


遂行機能障害症候群の行動評価法は、より日常的な場面に近い種類の問題解決課題を有機的に組み合わせ、より実践的包括的な遂行機能障害の評価が出来るように作成された検査バッテリーです。カードや道具を使った6種類の検査と一つの質問票から構成されています。


詳しくお知りになりたい方は、こちらを参照ください


 


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脳トレと称して、通所リハビリで類似したものをよくやらされました。結局これらの検査方法に基づく方法だったようです。さてこれらは検査に有効でも、脳トレーニングには有効かどうか?


 


それじゃ~また。


 


 


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脳血管性うつ病について(8)遂行機能の評価-1 [脳血管性うつ病]

脳血管性うつ病について(8)遂行機能の評価-1


 


 


遂行機能障害の評価にはこのようなものがあります。皆さんも回復期リハビリ室で受けられた検査があるのでは。


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 MMSE (ミニ・メンタル・ステート・エグザミネーション)


 


最初に簡便なスクリーニング検査としてMMSE (ミニ・メンタル・ステート・エグザミネーション)を用いていることが多いのです。


 


これは認知症のスクリーニング検査としても用いられ、短時間で完全に見当識や短期記憶理解力を質問形式で検査するものです。


 


今日の日付や今いる場所などを質問することで、見当識が保たれているかを確認したり、物品名を記憶してもらい短期記憶を評価したり、簡単な命令指示に従えるかどうかを質問し評価していきます。他にウィスコンシンカード分類検査、ストループ検査があります。


 


 


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★ミニメンタルステート検査(ミニメンタルステートけんさ、Mini Mental State ExaminationMMSE)は、認知症の診断用に米国で1975年、フォルスタインらが開発した質問セットである。30点満点の11の質問からなり、見当識、記憶力、計算力、言語的能力、図形的能力などをカバーする。


24点以上で正常と判断


20点未満では中等度の知能低下


10点未満では高度な知能低下と診断する。(ウィキペディア)


 


質問内容[編集]


  1. 日時(5点)

  • 今年は何年ですか。
  • いまの季節は何ですか。
  • 今日は何曜日ですか。
  • 今日は何月、
  • 何日ですか。

  1. 現在地(5点)

  • ここは、何県ですか。
  • ここは何市ですか。
  • ここは何病院ですか。
  • ここは何階ですか。
  • ここは何地方ですか。

  1. 記憶(3点)

  • 相互に無関係な物品名を3個聞かせ、それをそのまま復唱させる。1個答えられるごとに1点。すべて言えなければ6回まで繰り返す。

  1. 7シリーズ(5点)

  • 100から順に7を引いていく。5回できれば5点。間違えた時点で打ち切り。
  • あるいは「フジノヤマ」を逆唱させる。

  1. 想起(3点)

  • 3で示した物品名を再度復唱させる。

  1. 呼称(2点)

  • 時計と鉛筆を順に見せて、名称を答えさせる。

  1. 読字(1点)

  • 次の文章を繰り返す。「みんなで、力を合わせて綱を引きます」

  1. 語理解(3点)

  • 次の3つの命令を口頭で伝え、すべて聞き終わってから実行する
    「右手にこの紙を持ってください」
    「それを半分に折りたたんでください」
    「机の上に置いてください」

  1. 文章理解(1点)

  • 次の文章を読んで実行する。「目を閉じなさい」

  1. 文章構成(1点)

  • 何か文章を書いてください。

  1. 図形把握(1点)

  • 次の図形を書き写してください。

キャプチャ.PNG


 


私はこの図形が書き写すのが極度に下手で、大きな脳の障害をうたがわれました。


詳しくは、私の恥ずかしいこちらの記事をお読みください


 


この「フジノヤマ」を逆唱させるは、今やっても四苦八苦、難し過ぎる。これ未だ障害が残っているのでしょうか!?


 


それじゃ~また。


 


 


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