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(7)最終日 (役に立たない)診断受けんといかんですか?  [通所リハビリ施設-突撃ルポ]

ある日スポーツメガネのPTが、ベッドに寝た私の腕を上げ下げ(関節可動域訓練)しながら言います。
 
 「通所リハビリ続けてもらうのでしたら、医師の診断を受けてくださいよ!」
 
 多少ましになったとはいえ相変わらず横柄な口調です。
 
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「どうしょうかな~」
 
「エッ!」
 
「だって診断するゆうても、この半年リハビリ室で一度も先生(整形外科医)見かけたことあらへんで。 
それで、ワシの何が診断できるんや!」
 
「イヤ、そうゆうことやなくて・・・」
 
「ほな、どうゆうことや」
 
「・・・・」
 
「ここ、万事がこの調子やないか。
ホンマにワシがこの半年で良くなったかどうか?
 ここのリハビリが効果があったかどうか?
本気で診断する気なんかないやろ!」
 
「・・・」 
 
「「変わったことないですか?これからも一緒に頑張っていきましょう!」
ワシそんな、おどけた話はもう聞きたないで!」
 
□■□■□■
 
私はすでに自己診断を済ませており、
この通所リハビリ(デイケア)をやめるタイミングを計っていました。

多少「関節可動域訓練」しますが、あとは
時間を消費するだけのリハビリに
週2回の貴重な時間を奪われたくはありません。

それに次は他の病院に入院してロボットリハビリを受けるつもりでいますので、
そのタイミングで退所するつもりでした。
 
これで、お世話になった他のPTや介護職の人たちとも、
きれいにお別れできると考えていました。

その後退所までの2週間、スポーツメガネのPTは、全く何も言わなくなりました。
私のような「お山の大将に平然と文句を言う、うるさい客」は
さっさと、やめてもらった方が都合が良いのでしょう。

いよいよ最後の日がきました。
私はお世話になったPTと介護職の方に、リハビリ専門病院で治療受けるためここは退所しますと告げました。
 
同じ通所仲間ともお別れです。これが一番残念です。

体操等で我々グループを指導する介護職Yさんは
 「メガネさん、通所者にいつも気を使ってくれてありがとう。
メガネさんが来てからみんなの会話が弾むようになったし、笑いが増えた。
ホンマ残念やけど・・・、そういう事情なら仕方ないわ」と言ってくれました。

もちろん、スポーツメガネのPTにも最後にお礼を言って、その場を後にしました。
 
彼?きょとんとした顔で何も言いません。

これで私の今回の通所リハビリ施設(デイケア)潜入ルポは終了です。
 
ただし私の全体を通しての感想と対策を次回から2回に分けて述べたいと思います。

そしてもちろんこれからも、これに懲りずいろいろな施設に潜入し
経験を積みながら知人を増やすつもりでいます。 
 
それじゃ~また。 

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(6)神経衰弱、容赦のない女性達 [通所リハビリ施設-突撃ルポ]

通所リハビリでは、脳トレと称して時々通所者とスタッフが一緒になって神経衰弱をします。
 
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私これ大の苦手。子供のころは割と得意だった記憶があるのですが。それに「しょうもないことは、ようおぼえとるなぁ~」と時々妻にも言われますし・・。

しかし通所施設では全くだめ。骨折で通っている70代女性とサシで勝負し毎回白熱戦になるくらいです(それもたいがい負けてしまう)。

ある日の神経衰弱は、私、元大工の庄さん、牛飼現役の玄さん。みなみさん、性格の悪いおばあちゃん、骨折で通っている女性、女性介護スタッフ2名の合計8名。カードもフルに並べられています。

女性たちは順調にカードを引き当てていきます。ところが中盤大分過ぎても庄さんも玄さんも全くゼロ、私もさすがにこの異変に気が付きました。2人の顔がだんだんこわばっていきます。玄さんは明らかに怒っています。

こうなると、「いかに2人にカードを引き当てさせるか」です。会話の中でさりげなく暗示するのですが効果なし、私など汗が出てきました。

所がスタッフを含め女性たちはそんな私の思いなど知らん顔、歓声を上げながら次々カードを引き当てていきます。

ゲームが終了した後、「メガネさん1、庄さん0、玄さん0、今回は男性陣あかんかったねえ~」と笑っています。

恐い!これが三好先生の言っていた「女中心の老後の世界」か。情けも容赦もない。女性の得意な世界に引きずりこまれ、子供扱いされ、嘲笑される。男の料理教室に参加した気分です。

それにしても、年齢の割に悲惨なのは私です。脳の前頭葉にも障害を負っているのか?元々頭悪いだけなのか?よくわかりませんが・・・。
 
それじゃ~また。 

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(5)黙ってサインして!介護・医療現場の常識は世間の非常識。 [通所リハビリ施設-突撃ルポ]

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通所リハビリテーション(デイケア)での医者の診察時やリハビリ室でよくあるのが「ここにサインしてください」の言葉。何の説明もなく、しかも威圧的態度で迫る。

主に計画書へのサインですが、この計画書が書類申請のために策定されるもので、患者の希望など全く聞いていないもので、サインを求める時も説明もしない。
医者もセラピストも早くサインしろと急かせるだけ。
 
私は白紙委任状(はくしいにんじょう)にサインする気分で本当にこれが嫌でした。白い紙にサインするのは、余程追い詰められた時です。
 
もうどうにもならない程追い詰められた状況で、怖いお兄さんに脅かされながら「万事休す」と天を仰ぐ。そんな時くらいでしょう。
  
これが長年民間で生きてきた私の感覚です。お金も人生も差しだすのが、白い紙へのサインです。「一線を越える恐怖感!」これが、あなたたちにはお解りになりませんか?
 
そんなときは私はおもむろに老眼鏡を取り出しわざと時間をかけ念入りに書類を眺めます。チラッと医者をみると本当に苦り切った顔をしています。「ざまーみろ!」私は心の中で大きな舌を出す。


(吠え)内容が解らない書類にはサインしない、これが世間の常識や!
    介護・医療現場の常識は世間の非常識や!
 
    何でしたら私の差し出す白い紙に、あなた方もサインしてみますか?
 
 


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(4) 「どこの中学出たん?」 [通所リハビリ施設-突撃ルポ]


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通所リハビリ(デイケア)では脳トレと称して通所者や介護スタッフで「しりとり」をすることがありました。
 
しかし80歳前後の通所者は上手く「しりとり」ができません。それで一つの質問に通所者それぞれが回答することになりました。
  
介護スタッフが質問します。 
 
「好きな食べ物は?」
 
「朝何時に起きた?」
 
まあこの辺はいいのですが、
 
「どこの中学出たん?」
 
などと言い出す。
 
メンバーは元大工の庄さん、牛飼の現役の玄さん、主婦みなみさん、性格の悪いおばあちゃん、そしてわたしメガネの五人。
 
私以外は皆80歳前後。皆無言・・。
 
見かねた私が
 
「あんな、昔中学出ているのは お金持ちの家の子だけ、普通は尋常高等小学校」
 
「ああそうなんや」
 
 
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 次「運動会で楽しかった種目は?」

 またみんな無言・・・。 

「ほらフォークダンスとかは?」と若い介護スタッフがヒント(?)言う。
 
私、少しイライラしてきた。
 
「昔そんなもんあるかい。男女七歳にして席を同じうせずや!」
 
「庄さん、騎馬戦とか棒倒しやったか?」
 
「おう!それならやっとった。熱くなったよ」。
 
「祭りの時なんかに、女の子と知り合うたんか?」
 
「そうやなあ~、 祭りは楽しみやったなあ~」
 
「玄さんも楽しみやったか?」
 
「ニタ~」
  
「みなみさんもご主人と祭りで知りあったんか?」
 
「わたしゃ、見合いやんか。やっぱり見合いの方が、多かったで~」
 
「しかし大酒のみの亭主で、わたしゃ、苦労したで !」
 
 (大笑い)
 
 
(吠え)
年配の人相手に仕事しとるんやから、もう少しこの人たちが過ごした時代を勉強しろや!
 
本もネットもいらん。目の前に最高の教科書があるやん!
 
年寄りを子供扱いするんやのうて、少しはその人に興味を持て。
 
そしたら会話が成り立つんや。

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(3)「気を使うふり会話」その2  しつこい「お気をつけて」 [通所リハビリ施設-突撃ルポ]

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 さて「気を使うふり会話」の第二弾は「お気をつけて!」です。
 
通所リハビリ(デイケア)では、介護士さんが玄関まで見送ってくれます。
 
それはありがたいのですが、少々しつこい。
 
私が車で帰ろうとすると30代女性職員が「お気を付けて!」少ししてまた「お気を付けて!」とにかく連発するのです。
 
これを通所の度、繰り返す。
 
 
あまりに、しつこいので「あなた運転は?」と聞くと「私は市内しか運転したことがありません」
 
「お気を付けてはあんたやがな!」
 
しかし通所の度、毎度毎度同じことの繰り返し。
 
 
私の運転を少し観察すれば、そんな大げさに心配しなくても良いことは直ぐわかりそうなもので、
同じ通所者は私の片手運転に、最初は驚きますが、すぐに何にも言わなくなる。

いやになった私は「この間、これで四国回ってきた(だから市内くらいで)心配しなっくてよいよ」と言うと
「その話はまた別の機会に」何を勘違いしたのか、話題を変えようとする。
 
 
もう少し患者・通所者を観察して、コミュニケーションを図ることができないか。
 
 
「気を使うふり定型言葉」には少々ううんざりする。
  
「気をつかうふり定型言葉」の問題点は、その言葉で、気を使った免罪符となり、観察力が非常に弱くなることだと感じます。
 
要するに、観察から思考への流れが停止状態に至っているのだと思います。だから、会話が浅く、コミュニケーションが深まらない。
 
 
デイケアの通所者は大体70~80代の男女でありますが、同年代に比べ身体的には元気な人が多かった。
午前中畑仕事をしてきたリ、現役の牛飼の人までいるのです。
私と同じように「大丈夫?」「お気をつけて」の連呼にはへきへきしていたと思います。
 
 
「頑張って」などの言葉ももちろん不必要ですが、「大丈夫?」「お気をつけて」も通所者を元気にする言葉ではないと思います。気を使われているとも一向に感じない。
 

やはりお仕着せの「気をつかうふり定型言葉」より、普通のコミュニケーションが取れることが、一番通所者を元気にすることになると思います。
 
 

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