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リハビリテーションという幻想 [お勧め本]

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「リハビリテーションという幻想」という中々刺激的な表題ですが、非常に興味深い内容をふくんでいます。

端的に言えば、介護職(生活リハビリ側)からPT・OT(医療的リハビリ側)への批判なのです。三好春樹さんと高口光子さんの対談本ですが、お二人ともPT(理学療法士)でありながら介護の世界に身を置かれています。

リハビリテーションという幻想

リハビリテーションという幻想

  • 作者: 三好 春樹
  • 出版社/メーカー: 雲母書房
  • 発売日: 2007/08/10
  • メディア: 単行本

つまり我々片麻痺障害者も医療的リハビリ(体の機能を回復させるリハビリ)から生活リハビリ(生活をしやすくするための動リハビリ)に重点を移し、その基盤の上で「やりたいことをやる」人生を過ごすことが重要ですが、その移行をスムーズに行う必要がある。それを医療側が妨げるな!と言う話です。

リハビリスンドランド症候群」という言葉があるそうです。これはリハビリが済んでいないと言って自分の楽しみを棚上げしてしまう症状のことらしいです。

旅行したいと、一生懸命歩く練習するが、それが思う通り行かないからと言って旅行も行かずさらに機能回復リハビリにのめり込むケースですかね。一度近場からでも実際に旅行してみないと、何に介助が必要か、これからどんな動作リハビリが必要かはわからないのに、それをしないで、機能回復リハビリばかりやっているケースってありますよね。

不自由だからこそ味わえる人とのふれあいや感動があることを知らず、小さな機能回復リハビリの世界に閉じこもっている。

そして医療リハビリの世界は介医療点数獲得のため「機能回復」幻想をふりまき続けこの様な人を支援するという構図。

これが片麻痺障害者の慢性期の構図ですかね。それが明らかになるからこそ興味深い内容と言えます。

 次回はさらに対談の内容に踏み込んで、我々片麻痺障害者で慢性期の人間はどう対応すべきか考えてみたいと思います。


  それじゃ~また。




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リハビリの結果と責任  [お勧め本]

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著者の池ノ上さんは49歳で交通事故で四肢麻痺になられました。事故前は自ら設立した会社を3社経営されていた方です。


この本の存在は、アマゾンでリハビリ関連本を検索し始めた頃から知っていました。ただどうしても読む気になれなかったのです。なぜなら、私が今まで受けてきたリハビリを「結果と責任」という視点で振り返れば、話しにならないレベルであることは自明だからです。情けない思いで気分が沈み込むのも嫌だなあという気が正直あったのです。


まして著者の池ノ上さんはいくつかの会社を設立し経営なさって来た方です。そんな方が、リハビリを民間企業と同じように「結果と責任」で評価すれば、どんな辛辣な批判が飛び出すのかこれは火を見るより明らかです。


そんな思いで先延ばし、していたのですが、ブログで「お勧め本」の記事を書き始めたのをきっかけに読んでみることにしました。いつものように印象深い記述を抽出し、わかりやすい様に多少書き換えました。



リハビリの結果と責任―絶望につぐ絶望、そして再生へ

リハビリの結果と責任―絶望につぐ絶望、そして再生へ

  • 作者: 池ノ上 寛太
  • 出版社/メーカー: 三輪書店
  • 発売日: 2009/10/14
  • メディア: 単行本




 

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■当初はリハビリのスタッフと言えば、我々患者からすればドクターの存在と同様に、ある種「絶対的」に近い存在だと信じていた。しかし、ずっとリハビリを続けてきて、それは必ずしもそうではないのかもしれないと思い始めた。いま自分が感じているのは、私が生きてきた世界とはだいぶ違うのではないかということを実感している。


■もっと言うなら患者に対して、もう少しきめの細かい管理が必要なのではないか。例えば患者や患者の家族を含めたお互いが掲げたハードルの高さを確認し合うこととか、リハビリの進捗状況を確認する際、どこかに落とし穴はないか?など警戒感とか疑問とかを頭に置いておくのである。企業では即金銭的損失につながるからこれは当然である。


■でもここのリハビリスタッフの方はそんな意識はお持ちじゃないのかもしれないね。歩行訓練しない理由を論理的に説明してもらうわけでもないしね。


■一番重要な会社で言うところの結果に対しての収支報告。いよいよ患者さんが退院するとき患者さんもしくはそのご家族が満足できるような気持ちで退院できるかできたかどうか。それは次の責任という段にすごく関わってくると思う。


■でも病院では、あまりそれを感じなかった。何かスタッフの方も淡々とされていて・・。時間が来ました。退院ですっていう感じがした。企業と違って結果が数字になって現れない。だからこそ責任の意識がより必要になってくるんじゃないのかな 。


■どの病院もリハビリ室は広いし設備も整っている。リハビリスタッフも大勢いらっしゃる。なのに、なぜこんなにスタッフの方達との一体感が感じられないのかね。私は感じているのは、スタッフの方々に情熱を感じないのよ。


■直してくれる気があるのだろうかと、疑ってしまいたくなる。 どこかビジネスライクで、商売ならビジネスライクも大いに結構なのだけれど、人間相手にねこんなものかねえ。仕事をする条件の中で「情熱」を除くことはできないと思うのだけど「情熱」とか「ヤル気」とかそんなの感じない。


■私はこれまで経過した病院でのリハビリも含めリハビリと言うトレーニングにとても失望していました。そのリハビリの世界もまた私たちが闘ってきた世界もどちらもメカニズムは同じと思うのですが・・・。スキルで満足している人は多分一生スキルだけで終わるのでしょう。また一方で業をマネジメントまで考える人は、業に対し幅の広い可能性を大いに感じる興味あるものと捉えられているのではないでしょうか。

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皆さんはどうお感じになりましたか? 

私は、リハビリの受け手は、「リハビリの結果と責任」を問うのをあきらめてはいけないと、あらためて感じました。

 

我々はどこまで回復するのか、限界も感じながらのつらいリハビリですが、それでも「結果と責任」を問う姿勢がなければ、リハビリは、毎回、単に時間消費、時間が来れば、はいさようならで終わらされてしまう。またセラピストに質問しても、専門用語ではぐらかされて、それでおしまい。

 

やはりセラピストに「リハビリの結果と責任」を問うべきなのです。そうでなければ、新たに脳卒中片麻痺になって、人生かけて真剣にリハビリに取り組む人が、また同じような目に合わされてしまいます。

 

セラピストからの「リハビリ計画書」の説明をしっかり受け、成果があったのかどうか、なければその理由を聞く姿勢を持つべきなのです。そんなことをあらためて感じさせてくれる本の内容でした。

 

私もまだまだ「吠え」続けます。 

 

 

それじゃ~また。

タグ:片麻痺治療
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生きるって人とつながることだ! 著者・福島智 [お勧め本]

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今回は、盲学校高等部から都立大学人文大学へ入学。その後研究者になることを目指して金沢大学教育学部助教授、東京大学先端科学技術研究センターの助教授となり、バリアー分野の研究をされている福島智さんの自伝的エッセイ集です


弱者として生きたからこそ、素晴らしい人の輪を手に入れた福島氏のお話は、我々片麻痺障害にとって、示唆に富んでいると思います。


それでは私のメモ書き等からご紹介します。 


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◇私はこれまで<健常>→<全盲>→<全盲ろう>という三つの状態を経験した。これは、私が周囲の<世界>から徐々に隔絶されていった過程だと言える。だが、その一方で、より確かな結び付き、より豊かなコミュニケーションを経験できたように思う。


◇人は皆、異なる状況を生きていて、それぞれの条件の下でそれぞれの人生を生きている。


◇一見バラバラで、かけ離れた状況を生きているような私達だけれど、案外共通する問題やテーマを抱え類似した思いや感覚を抱いている面があるのではないか。


◇こうした共通のテーマの一つではないかと感じるのは、人生が様々な人とのつながりの中で織りなされるということだ。


◇私の場合、常に予想外の出来事があり幾度も不思議な出会いがあった。一見全く無秩序で無関係な経験の連続に思えるのだけれどそれらの経験が全体としたり絡みあって私の人生に結実している。

 


生きるって人とつながることだ!

生きるって人とつながることだ!

  • 作者: 福島 智
  • 出版社/メーカー: 素朴社
  • 発売日: 2010/02/20
  • メディア: 単行本


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如何でしょうか、我々片麻痺障害者は、身体的には弱者ですけれども、「弱者」の立場や「依存」せざるを得ない機会をとらえ、逆にきめ細やかなコミュニケーションをはかり、豊かな人間関係を築くことはできると思います。


良い意味での予想外の出来事は、我々にも起こると思います。


もちろん過度の依存や、「障害者の権利」を当然とばかり声高に主張し、してもらって「当たり前」と態度に表せば、逆効果になることは言うまでもないことです。この点の自覚は必要です。


同病のブログ村でも、つながることを無視し、礼を欠き、ただ批判的。人とのつながりを切り裂く言動をする人を見かけます。ランキング競争でなく、繋がることで豊かなブログ生活を楽しめるのに、残念で仕方ありません。

 

ご同病の皆さん、「生きるって人とつながることだ! 」と再度、確認しましょう。

 

それじゃ~また。 

 

 

福島智さんと柳澤桂子さんの対談


タグ:片麻痺生活
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拘縮ケアどうすればいいのか? [お勧め本]

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これほど拘縮ケアのことを、理論的・体系的に、しかも写真と図表を多用してわかりやすく説明された本読んだのは、私初めてです。我々片麻痺障害者に重要と思われる箇所を抜き出します。

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オールカラー 介護に役立つ! 写真でわかる拘縮ケア

オールカラー 介護に役立つ! 写真でわかる拘縮ケア

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2016/09/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


■いつも同じ姿勢でいると特定の筋肉が抗重力筋として働き続け拘縮でしまうのです。
重力の影響を受ける筋肉は「抗重力筋」と言います。抗重力筋が緊張して全身が硬くなります。例えば寝たきりでいると、下側の筋肉が「抗重力筋」となり、短くなります。ほっておくと下側の筋肉だけが縮んで体反り返ります 。

■どのような場面でも筋緊張をいかに減らすかを常に意識することが大切です。

■片麻痺の人の拘縮予防には非麻痺側側の使い過ぎによる連合反応(注1)を防ぐことが第一です。生活期(維持期)以降は非麻痺側の負担を減らす配慮が必要。
特に立ち上がり起き上がり寝返りなどの動作時は負担がかかります。

■片麻痺で拘縮するケースでは装具の不使用が目立ちます。面倒だし、なくても動けると退院後に装着を怠る人が多いようです。今は良くても1年先2年先には、非麻痺側の機能まで無くしかねません。

■拘縮ケアには論的根拠が重要

筋緊張を 下げるための古典的方法に「揺らし法」があります。骨盤などを揺らすことで関節を動かしやすくするものです。学校で教わったという介護職もいます。しかし揺らすことでリラクゼーションが得られるか、その場合どのくらいの速度が適切かなど根拠となる情報が理解されないまま行われていることがあります。

■ストレッチやマッサージ、関節可動域訓練、電気療法、温熱療法なども同じ。拘縮改善の根拠が希薄で根本の原因である抗重力筋の影響を考慮していません。一時的に筋肉がゆるんだとしても、すぐに元に戻ってしまいます。ケアをするときは理論的根拠をよく考えた上で取り入れるようにしましょう。

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如何でしょうか。本当に納得です。他にも「ベッドでのクションを使った正しいポジショニング」や「拘縮部を無理なく動かす方法」等解りやすく大変参考になりました。
 
ただストレッチやマッサージ等について、効果が一時的であることはよく理解できますが、私は寝る前にストレッチを行うと、筋肉の緊張が和らぎよく眠れます。他にも特に緊張の強い時がありますので、低周波治療はこれらも私は続けるつもりです。

しかし糖尿病に対するように、病院で回復期リハビリの入院中、本人や介護する家族に、拘縮の基本知識取得のための「拘縮ケア教室」などと称しレクチャが組み入れられても当然良いはずだと私は思います。
 
(注1)連合反応
右側が麻痺して動かなくなっていたとしても、左側の筋肉に力を入れるとそれに連動して、一見麻痺している側にも何らかの筋肉の収縮が起こることを連合反応と呼びます。
 
 
それじゃ~また。 

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「脳卒中後の生活」 元気が出る暮らしのヒント [お勧め本]

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これは、「同病の先輩から後輩へ」との副題通り、先輩たちの経験を後輩に伝える本です。
 
 単なる理論、机上の空論ではない。先輩から後輩への知恵の伝承であり、エールです。

「リハビリ体操」で我々になじみ深い太田仁史先生が監修されています。
  
 □■□■□■□■
 
まずは太田先生の前書きを紹介します。
 

脳卒中後の生活 元気が出る暮らしのヒント (今すぐ役立つ介護シリーズ)

脳卒中後の生活 元気が出る暮らしのヒント (今すぐ役立つ介護シリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本


■この本の一番いいところは先輩の当事者の声が随所に書かれていることである。

ややもすると先輩の言葉は「自分はこうして良くなったから」といった
自分の経験を押し付ける傾向があるが、

ここに出てくる人達はそんなことはない。
やっとここまでたどり着いたことを正直に述べやっている。

中には当たる人もいればそうでない人もいるだろう。
しかし当事者社の言葉には偽りというのはない。

■片麻痺自立研究会の面々の座談会は一読に値する。
それは心理学といった学問体系に基づいた理論ではなく、
自分たちが今に至った心の軌跡が正直に語られていてなるほどと思うことが多い。

リハビリの臨床に携わる人達には是非を読ませたいと思う。

■ここに登場する人たちはリハビリの戦場を必死の思いで潜り抜けた人達である。
障害を持ってから新しい友人関係を築き、
さらに次のステップへの挑戦を試み落としている。
人間的にも素晴らしい成長を遂げた人達である。

□■□■□■□■

次いで、内容を目次に沿って簡単にご紹介します。

目次
第1章 脳卒中の知識と入院から退院まで 

第2章 後遺症とのつきあいとリハビリ  
・機能の回復だけがリハビリではない  
・一生続くリハビリ、リハビリの流れと内容  
・精神的後遺症
・退院後元気が出ない7つの理由を知ろう
・体調不良の悩み
 
・失語症1 タイプと特徴を知って失語症を正しく理解しよう 
・失語症 2 よりよいコミュニケーションのための家族の心得 
・失語症 3 失語症の人や家族が仲間と出会える場所

・外見から障害がわからない高次脳機能障害の問題
・元気が出る座談会 障害を抱えてどう生きていくか  
   
第3章 再発予防と元気に暮らすために
・リハビリメニュー 
・賢い家族になるために 
 共倒れしないための8つのポイント  
・仲間をつくろう 

第4章 脳卒中後の日常生活の工夫

第5章 経済面や生活を支えるサービス

□■□■□■□■

内容的にも素晴らしいものがたくさんあります。
このブログでも場所(コーナー)を変えてこれからご紹介できればと思っています。
 
  それじゃ~つづきはまた 


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