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食えない関西商人(大阪商人)その2「小難により大難を逃れる」 [関西]

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特に税務署、銀行との交渉はスリリングです。一言でいえば「キツネとタヌキの化かしあい」です。その役者ぶり、驚きの知恵、ホント何度も仰天させられました。


商売をしていると何年かに一度税務署の表敬訪問を受けます。税務調査というやつです。2人ほどの調査官が、忙しい時期に3日程、我々を拘束してくれるつらい日々です。

まず帳簿には、事前にお土産が仕込んであります。
優秀な担当官をムキにさせるような完璧な帳簿はよろしくない。
 

(多少疑いを残しつつも)いかに短期間に機嫌よくかえっていただくか。これに心血を注ぐのです。演技力も不可欠です。
 
帳簿上に小さなミスが発見される。この時、驚きしばらく茫然自失、気を取り直して多少おろおろしながら言い訳する。調査官が勝ち誇った目をすれば、合格です。
これを2~3か所繰り返す。簡単に発見されるのもダメです。2日は手を煩わせる時間が必要です。
適当な時間消費とお土産。「これで一丁上り」と満足していただくのです。
 
大阪兵法に曰く「小難により大難を逃れる」 

仕込む金額も重要です。前回の追徴された金額と業績を考え合わせ決めます。


一方の調査官もベテランになれば大体こんなことは先刻お見通しのところがあります。迫真(はくしん=真に迫る)の演技にも、苦笑い浮かべるベテラン調査官。裏の裏を知る怖いお人です。

昔は帳簿は手書きでやっていたのです。しかも振替伝票を書かずに複式簿記で記帳する技まで駆使する事務一筋のおばさんまでいる。学校で簿記を習ったお行儀のよい調査官は、もうこれでへとへとです。

少し規模の大きい会社は3種類の帳簿があります。税務署用、金融機関用、本当の帳簿。経理の職人さんて存在したのです。学歴は尋常高等小学校卒。自力で高卒資格を取って、税理士試験にも何科目かは合格している。ただし資格を取るのは会社を卒業してからと決めている。叩き上げの知恵と恐ろしいほどのヤル気にあふれている。穏やかな表情と鋭い目つき。普段はだいたい関西で言う所の「ボケかましている」(ボケをしかけて相手を大笑いさせている)のです。関西人は、白黒はっきりした単細胞などというのは大いなる誤解です。そこんとこよろしく!(セリフが古いか!)
 
※注 登場人物はすべて実在した人物です。
 
それじゃ~つづきはまた。

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